伊那谷の杜仲畑の6月|夏の収穫に向けて成長する杜仲と畑の風景

長野県・伊那谷の6月。梅雨入りを前に、杜仲畑では木々が力強く成長し始めます。これから迎える夏の収穫シーズンに向けて、畑では除草作業を中心にさまざまな管理作業が続いています。

今回は、6月の杜仲畑の様子と、この時期ならではの仕事についてご紹介します。

6月の杜仲は成長の準備期間

6月に入ると、杜仲の木々は日に日に枝葉を広げていきます。

私たちの感覚では、長野県における杜仲の成長のピークは8月のお盆前後です。その頃になると、数日畑を見ないだけでも驚くほど成長していることがあります。

特に夏場は徒長枝(とちょうし)と呼ばれる縦に伸びる枝が勢いよく成長する時期です。杜仲に限らず、多くの樹木がこの季節に大きく成長すると言われています。

今の時期は、その旺盛な成長に向けてエネルギーを蓄えている大切な期間でもあります。

雑草との終わりなき戦い

杜仲が成長する一方で、畑では雑草も勢いを増します。

草刈りをしても、気づけばまた新しい雑草が生えてくる。この時期の畑仕事は、まさに雑草との戦いです。

私たちの畑では、除草作業の際に「高刈り」を基本としています。

高刈りとは、地面ぎりぎりまで刈り込まず、ある程度の高さを残して草を刈る方法です。

この方法にはさまざまなメリットがあります。

  • 土壌の乾燥を防ぐ
  • 地表の温度上昇を抑える
  • 保水性を高める
  • 新たな雑草の発芽を抑制する
  • 土壌環境を安定させる

実際のところ、除草回数が劇的に減ったという実感はありません。しかし、杜仲の木々の状態を見ると、高刈りによる環境づくりは良い影響を与えているように感じます。

杜仲を守るために欠かせない除草作業

とはいえ、草を伸ばしすぎるわけにもいきません。

雑草が繁茂すると、杜仲の葉を食害する虫たちの隠れ家になってしまうことがあります。また、風通しが悪くなることで病害虫の発生リスクも高まります。

そのため、杜仲の健やかな成長を守るためにも、定期的な除草作業は欠かせません。

地味な作業ではありますが、美味しく良質な杜仲葉を育てるための大切な仕事です。

ソバの花が彩る伊那谷の初夏

6月中旬になると、杜仲畑の周辺ではソバの花が見頃を迎えます。

白く可憐な花が一面に広がる風景は、この時期の伊那谷ならではの景色です。

畑仕事は決して楽なことばかりではありませんが、四季の移ろいを身近に感じながら働けることは、とても贅沢な時間だと感じます。

自然の変化を感じながら過ごす日々は、農業ならではの魅力かもしれません。

夏の収穫へ向けて

これから梅雨本番を迎え、梅雨明けとなる7月中旬頃には、いよいよ夏の収穫シーズンが始まります。

忙しくなる前のこの時期、私たちは伊那谷で長年杜仲栽培を続けている生産者の方々の畑を訪問しました。

経験豊富な生産者の皆さんから学ぶことは、毎回本当に多くあります。

杜仲の栽培技術はもちろんのこと、自然との向き合い方や、長年にわたって杜仲を育て続けてきた想い。その一つひとつが、私たちの学びにつながっています。

作物を育てるということは、単に技術だけではなく、自然への敬意や継続する姿勢も大切なのだと改めて感じました。

これから始まる夏の収穫に向けて、先人たちの知恵を受け継ぎながら、今年も丁寧に杜仲と向き合っていきたいと思います。

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