伊那谷で育つ杜仲の春|芽吹き・山菜・土づくりへのこだわり(Minowa Tea Garden)

自社農園の剪定作業を終え、遅ればせながら春の施肥作業を始めるころ、伊那谷の杜仲は本格的な芽吹きの季節を迎えます。長い冬を越えた枝先からやわらかな新芽が顔を出し、畑全体が一気に生命力に満ちていくこの時期は、私たちにとっても特別な瞬間です。
春の伊那谷と山菜の恵み

この時期になると、杜仲畑の土手には山菜で知られるわらびが顔を出し、あたり一面に春の息吹が広がります。日ごとに濃さを増す緑は、自然の力強さそのものです。
さらにゴールデンウィークを迎えるころには、山ウドやタラの芽といった旬の山菜も姿を見せ、伊那谷の春は一層にぎやかになります。農作業の合間にふと足元へ目を向けると、季節の恵みが広がっている――そんなひとときに、自然とともに働く喜びを改めて感じます。
杜仲の花と命のつながり

実は、杜仲もこの季節に花を咲かせます。とても素朴で目立たない花ですが、次の世代へ命をつなぐ大切な存在です。今年もたくさんの種を実らせ、未来へと受け継がれていくことでしょう。
Minowa Tea Gardenの土づくりと肥料へのこだわり

Minowa Tea Gardenでは、杜仲の健やかな成長を支えるため、土づくりを何よりも大切にしています。使用している肥料は、もみ殻堆肥、自家製コンポスト、有機対応の石灰、そして窒素系肥料が中心です。
杜仲は「肥料食い」とも言われるほど栄養を必要としますが、単に肥料を多く与えるのではなく、土壌環境そのものを整えることを重視しています。適度な保水力を持ち、微生物が活発に働く土壌をつくることで、根がしっかりと張り、安定した成長へとつながります。
成長がさらに加速する6月に向けては、追肥も予定しています。こうした段階的な管理によって、杜仲本来の力を引き出していきます。
自然に寄り添う杜仲栽培
私たちが目指しているのは、自然環境に近い土壌での杜仲栽培です。無理に成長を促すのではなく、自然のリズムに寄り添いながら育てること。それが、品質の高い杜仲づくりにつながると考えています。
伊那谷の豊かな自然の中で、今年も丁寧に畑と向き合いながら、杜仲の成長を見守っていきます。

