夜明けとともに始まる杜仲葉の収穫|有機JAS認証の自社農園で育てる杜仲茶

Minowa Tea Gardenでは、杜仲の成長が旺盛になる夏場から、杜仲葉の収穫を始めます。

収穫期は、梅雨が明ける7月から初秋の9月までの約3か月間。

この時期は、まだ暗い夜明け前に会社を出発し、農地へ向かいます。前日に収穫して乾燥させている茶葉の天地返しを行い、その後は畑で杜仲葉を収穫。午後からは茶葉の乾燥作業を行い、夕暮れまでに乾燥した茶葉を回収する――そんな毎日が続きます。

夏の3か月間は、まさに杜仲茶づくりのための季節です。

杜仲葉は、一枚一枚の状態を見ながら収穫

杜仲葉の収穫方法は、大きく分けて2つあります。

一つは、杜仲の枝を切り出してから葉を一枚ずつもぐ方法。もう一つは、枝を切らずに木から直接葉を収穫する方法です。

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ただし、夏場にたくさんの枝を切り出すことは、杜仲の木に大きな負担をかけてしまいます。

そのため、私たちはすべての葉を収穫することはありません。

茶葉として使うには小さすぎる葉や薄い葉はあえて残し、木の状態によっては、その畑の収穫自体を見送ることもあります。

収穫量だけを考えれば、できるだけ多くの葉を収穫した方がよいのかもしれません。

しかし、これからも長く杜仲の木から葉を収穫していくためには、木そのものを元気に育てていくことが大切です。

だからこそ、一本一本の木の状態を確認しながら、無理のない収穫を心がけています。

雨が少なかった夏。畑ごとに異なる杜仲の生育

今年の7月から8月にかけて、箕輪町周辺では雨がほとんど降らず、杜仲の生育もあまり良くありませんでした。

同じ地域の畑であっても、土壌や日当たりなどによって木の生育状況は異なります。

そのため今年は、畑ごとに杜仲の木の状態を確認しながら、収穫できる場所を選んで作業を進めました。

毎年のことではありますが、病害虫の発生や天候、雨の量、木々の生育状況など、自然を相手にする農業は本当に難しいものです。

「今年はこの時期にこれだけ収穫できる」と、単純にはいきません。

その年、その畑、その木の状態を見ながら判断する。

それも、杜仲茶づくりの大切な仕事の一つだと感じています。

夜明け前に収穫する杜仲葉のみずみずしさ

これは、あくまで私個人の感覚で、科学的に確認したものではありません。

それでも、朝方に収穫した杜仲葉には、日中に収穫する葉とは違うみずみずしさを感じます。

葉には張りがあり、青々としていて、触れたときにも生命力を感じます。

夏場の日中は、農作業をしている私たちでさえ、暑さでまいってしまうほどです。

もしかすると、杜仲の木々も同じように、強い日差しや暑さの影響を受けているのかもしれません。

そのため、できるだけ葉が元気な時間帯に収穫することを大切にしています。

朝の畑で、夜明けとともに杜仲葉を収穫する。

大変な作業ではありますが、収穫したばかりの葉を見ると、「今年も良い杜仲茶をつくろう」と気持ちが引き締まります。

杜仲葉の品質を保つために大切なこと

杜仲葉の収穫では、葉の状態をできるだけ良いまま保つことにも注意しています。

特に大切なのが、切り出した枝から、できるだけ早く葉をもぐことです。

また、収穫した葉の中から、黄変した葉や状態の悪い葉、異物などを丁寧に取り除いていきます。

杜仲葉は乾燥させることで水分が抜け、色合いも変化します。

黄変した葉や状態の悪い葉は、乾燥後に枯葉のような色になることがあります。

一方、状態の良い杜仲葉を乾燥させると、緑褐色(りょっかっしょく)や濃い鶯色、茶褐色など、杜仲葉らしい色合いになります。

一見すると地味な作業ですが、こうした葉の選別を一つ一つ丁寧に行うことが、品質の良い杜仲茶をつくるためには欠かせません。

手のひらよりも大きな、夏の杜仲葉

夏場の杜仲畑を歩いていると、縦に高く伸びる徒長枝があります。

その枝についた葉はとても立派で、手のひらよりも大きくなることもあります。

青々とした葉は厚みがあり、まさに生命力に満ちています。

こうした元気な杜仲葉を収穫するために、私たちは冬場から杜仲の木を剪定し、春から夏にかけて大切に育ててきました。

夏の成長期に収穫することは、肉体的にも大きな負担がかかります。また、木の状態を考えながら収穫するため、収量が落ちることもあります。

それでも、手塩にかけて育てた杜仲の木から元気な葉を収穫し、少しでも美味しく、品質の良い杜仲茶をお客様にお届けしたい。

それが私たちの思いです。

お客様から「美味しい」と言っていただけることが、何よりの励みになっています。

3000本を超えた自社農園

数か所の畑からスタートしたMinowa Tea Gardenの自社農園も、農地の再生や休耕地の活用、そして数少なくなっていた杜仲畑の継承などを進める中で、現在では杜仲の木が3,000本を超えるまでになりました。

自分たちで定植した杜仲の木々も少しずつ成長し、ようやく収穫できる大きさになってきました。

まだまだ発展途上の農園ですが、少しずつ杜仲の畑が増え、収穫できる木が増えていくことには、大きな喜びを感じています。

一方で、従業員と二人だけでは収穫しきれないほどの畑もでてきました。

また、数十年にわたって収穫を続けてきた農地では、杜仲の木への負担も考えなければなりません。

そこで来年からは、収穫する畑をローテーションさせることも考えています。

毎年同じ畑から収穫するのではなく、木を休ませる期間をつくりながら、長く杜仲を育てていく。

目先の収穫量だけではなく、10年、20年先の杜仲畑を考えた農園づくりをしていきたいと思っています。

有機JAS認証を取得して、初めての収穫

そして今年は、有機JASの認証を取得してから初めての杜仲葉の収穫となりました。

これまで取り組んできた杜仲茶づくりを、また一歩前に進めることができたと感じています。

9月に入ってからは長雨などの悪天候も続き、最後まで気の抜けない収穫となりました。

それでも、なんとか無事に今年の杜仲葉の収穫を終えることができそうです。

夜明け前の畑に向かい、杜仲の木と向き合い、一枚一枚の葉を収穫する。

そして、収穫した葉を丁寧に選別し、乾燥させ、杜仲茶へと仕上げていく。

決して効率の良い仕事ではありません。

それでも、自然の中で育った杜仲の恵みを大切にしながら、これからも丁寧に杜仲茶をつくっていきたいと思います。

これからも、お客様に「美味しい」と喜んでいただける杜仲茶をお届けできるよう、杜仲の木々と畑を大切に育てていきます。

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