杜仲の杜、夏の収穫がはじまりました

杜仲の栽培
箕輪町の杜仲畑(自社農園7月)

7月に入り、長野県伊那谷の自社農園でも、いよいよ杜仲茶の夏の収穫が始まりました。
青々とした葉が茂り、杜仲の木々が生命力に満ちるこの季節。
一年の集大成ともいえるこの時期に、私たちは心を込めて、一葉一葉を丁寧に摘んでいます。

栄養価の高い夏の杜仲葉

伊那谷の杜仲葉の収穫は、一般的には盆明けから10月までが主流。
9月以降も葉は成長を続けるため、収量を求めるなら秋が適しています。
しかし私たちは、学術的にも栄養価が高いとされる夏の杜仲葉を選んで収穫しています。
伊那谷は芽吹きがやや遅いため、本格的な収穫は7月から。
量より質、そんな思いで“夏の杜仲”にこだわっています。

今年は3週間早いスタート

今年は、昨年より3週間早く収穫をスタート。
その理由のひとつは、昨年、収穫直前に黄変や害虫被害で一部の畑が収穫できなかった苦い経験から。
また、今年は定植から3年目を迎える若木も初めての収穫を迎える予定。
これらを踏まえ、少しでも葉の状態が良い時期を見極め、慎重に早めのスタートを切りました。

収穫前に蜂の巣の確認。昨年は、うっかりして3ヶ所も蜂に刺されてしまいました。

横枝の収穫からはじまる夏

7月の杜仲畑は、ぐんぐんと成長し、枝葉が混み合う季節。
まずは風通しをよくするために、横枝を間引くように収穫していきます。
横枝は枝ごと丁寧に切り出し、一本一本手で葉をもぎ取っていきます。
この地道な作業が、美味しい杜仲茶づくりの第一歩です。

作業は、夜明けから昼まで続きます。

手摘みの一瞬が品質を決める

杜仲の葉は、枝から切り出した後も呼吸を続けます。
葉が萎れてしまう前に、できる限り早く手でもぎ取りを行うのが私たちのこだわり。
切り出したら一気に仕上げるスピードと丁寧さが、美味しさの鍵を握ります。

出来るだけ早く、枝から葉をもぐことを心がけてます。

元気な杜仲葉、期待の夏

今年の葉は、昨年や一昨年に比べてとても状態が良く、色も厚みも申し分ありません。
8月の本格収穫に向けて、さらに元気に育ってくれることを願っています。
これからの2ヶ月は、夜明けからの収穫、日中は除草、そして夕方には乾燥葉の回収…
体力的には大変な時期ですが、それ以上にやりがいに満ちた季節です。

杜仲の葉は、大きなものになると手のひらよりも大きく成長します。

「美味しくて、なんだか元気が出た。」
そんな一言を頂けるように、今年も一葉一葉に心を込めて収穫をしていきます。
夏の伊那谷から、健やかな杜仲茶を皆さまへ。

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