今回のブログは、8月の杜仲畑の様子をお届けしたいと思います。
夜明けと共に始まる杜仲葉の収穫

Minowa Tea Garden の8月は、夜明けとともに始まります。
凛と澄んだ空気の中、東の空がほんのり色づき、やがて箕輪町の山並みから朝日が顔を出す。

畑に立てば、葉の上には夜露がきらめき、土の香りが静かに漂い…
1日の始まりを告げるその瞬間から、私たちの仕事が動き出します。

この時期は、明け方には杜仲の収穫、日中は照りつける日差しの下で除草作業、夕方は乾燥した杜仲葉の回収と、一日中フル稼働。
7月中旬から8月にかけて、杜仲は一気に成長期を迎えます。葉の色や張り、木全体の状態を確かめながら、一枚一枚ていねいに収穫を進めていきます。
出会いと学びの収穫体験

真夏の太陽が照りつける中、障がいのある方々の就労支援に取り組む施設のスタッフのみなさんが、杜仲葉の収穫体験に来てくれました。

説明を聞く姿は真剣そのもの。いざ作業が始まると、まるで熟練者のような手際の良さに驚かされました。スピードだけではなく、葉を傷めないように一枚一枚を大切に扱う姿勢は、私たちにとっても大きな学びです。
この日の出会いは、単なる作業体験ではなく、心に残る交流のひとときとなりました。
地域の中での繋がり、人と人との温かい関係が、杜仲葉と同じくらい私たちの宝物です。
これからも、このようなご縁を大切にしながら、杜仲葉の魅力を多くの人に届けていきたいと思います。
就労支援の生徒さんによる収穫

この夏、杜仲の収穫シーズン真っ盛り。
畑に心強い助っ人がやって来てくれました。
就労支援を利用している生徒さんたちです。
引率スタッフから、葉のもぎ方や注意点を熱心に聞き、最初は少し緊張した面持ち。

それでも、手を動かすうちにコツをつかみ、次第に黙々と集中して作業を進めていきます。葉を傷めないようにやさしく扱う手つき、真剣な眼差し…。
その姿は、見ている私たちの胸を熱くするほど。

猛暑の中、最後まで丁寧に作業してくれたおかげで、この繁忙期を乗り越える大きな力となりました。
これから始まる、縦枝収穫でも大活躍してくれることでしょう。
いよいよ始まる本収穫
7月から8月上旬にかけては、横枝を中心に収穫を進めてきました。
そして8月中旬以降、いよいよ本格的な縦枝の収穫が始まります。

縦枝は横枝に比べて葉も大きく、枝も長く育ちます。
横枝では切り出した枝から葉をもぎ取りますが、縦枝では翌年の木作りも考え、切らずに残す枝からは直接葉をもぎ取ります。

これからの作業は、これまで以上に時間との勝負です。
昨年は害虫の被害により、一部の畑でほとんど収穫できない状況になりました。特に8月後半から9月にかけて害虫が急増するため、毎日が気の抜けない日々となります。
さらに、この時期は台風のリスクも高まり、せっかく育った枝や葉が一晩で傷んでしまうこともあります。
だからこそ、毎日天気予報とにらめっこしながら、最良のタイミングで作業を進めていきます。
無事に本収穫を終え、今年も美味しい杜仲茶を皆さんにお届けできるよう、全力で頑張ります。